大邱クンゴゲ交差点 橋脚LED電光掲示板
大邱 東区庁 · 大邱 東区 · 2024.12 竣工

大邱クンゴゲ交差点の高架橋に設置したアナモルフィックLEDです。地面から約4.5m、全高7mで設計し、振動の激しい環境を考慮した特殊工法で製作しました。350°を囲むLEDディスプレイにより、どの方向からでも映像をご覧いただけます。
- 設置場所
- 大邱 東区
- 発注者
- 大邱 東区庁
- 竣工
- 2024.12
- 区分
- 屋外 LED
- 使用製品
- P8
- サイズ
- 6.08 × 4.41 × 4.57 m
- 解像度
- 2020 × 760 px
施工前
以前は大型の柱が設置されているだけで、視認性の高い広報媒体が不足していました。
特に大邱クンゴゲ交差点は交通量が多く、複数方向から同時に進入する交差点のため、視線がとどまる時間が比較的短い区間です。そのため、遠くからでもひと目で識別できる電光掲示板の設置が必要な現場でした。
現地実測により、柱のサイズと風荷重・許容荷重、電光掲示板の設置方向と視野の確保範囲、電源および配線経路を綿密に検討し、メンテナンスのしやすさと安全性を考慮しました。


施工の流れ 8 段階
Hビーム橋脚工事
車両通行の妨げをできるだけ避けるよう現場の状況を入念に確認したうえで、最小限の機材で効率よくHビーム橋脚の設置作業を進めました。
電光掲示板のサイズと重量を安定して支えられるよう、Hビームを適切な位置に配置して堅固に固定しました。作業中も周辺車両の通行と現場の安全をあわせて考慮しました。
特に交通量の多い道路沿いの現場では、作業スペースや機材の使用に制約があるため、不要な機材の投入を減らし、必要な作業を効率よく進めることが重要です。 今回の現場でも、限られた作業環境の中で安全性と施工効率の両方を考慮し、Hビーム橋脚を完成させました。

トラス設置工事
Hビーム橋脚工事を終えた後は、LED電光掲示板を支えるトラス構造物の設置作業を行いました。
今回の現場の橋脚の柱は一直線に並んだ形ではなく、やや菱形に傾いていたため、一般的な規格に合わせてトラスを製作することが困難でした。そこで橋脚の柱の位置・角度・間隔を精密に測定し、現場の条件に合わせてトラス構造を設計・製作しました。
また、トラスは現場で直接製作するのではなく、工場であらかじめ製作して現場へ運搬し、設置する方式で進めました。これにより現場での作業時間を短縮し、より効率よく設置できるよう準備しました。
製作したトラスを現場まで運搬・設置する機材には、25トンカーゴクレーンを選定しました。現場の道路状況、構造物の重量、作業条件を総合的に考慮し、適切な機材を選びました。
また、クンゴゲ交差点は普段から交通量の多い場所のため、車両通行への影響を最小限に抑えるよう、交通量が比較的少ない早朝の時間帯を作業時間に設定しました。
円滑かつ安全に作業を進めるため、高所作業車も事前に現場で待機(スタンバイ)させ、必要なときすぐに作業へ投入できるよう準備しました。
このように事前製作と機材準備を徹底し、交通量の少ない時間帯を活用することで、現場作業時間を最小限に抑えながら、安全かつ効率的にトラスの設置を完了しました。




足場工事
トラスの設置完了後は、LED電光掲示板の設置作業を安全に進めるため、足場工事を行いました。
今回の工事では、高所作業中に起こりうる部品や資材の落下を防ぎ、作業者の安全を確保する目的で足場を設置しました。
特に交通量の多い道路上での作業であるため、作業スペースを安定して確保し、周囲へ資材が落下しないよう足場を入念に設置しました。
安全な作業環境をまず確保したうえで次のLED電光掲示板設置工程に進み、作業者と周辺車両双方の安全を考慮した施工を行いました。



キャビネット設置工事
足場工事で安全な作業環境を確保した後、本格的にLED電光掲示板のキャビネット設置作業を進めました。
キャビネットを高所の作業位置まで安全かつ効率よく運ぶため、ワイヤーウインチで資材を吊り上げました。重いキャビネットを作業者が直接運ばずワイヤーウインチを使うことで、作業負担を減らし、より安定して設置位置まで資材を移動できるようにしました。
LED電光掲示板をよく見ると、画面の端にラインが分かれている部分があることがわかります。
これは単なるデザイン上の要素ではなく、電光掲示板の始まりと終わりを区別し、各区間の位置をわかりやすくするための基準線です。
また、映像コンテンツを制作する際にもこの区分があると、画面の領域をより簡単に確認して構成できるため、コンテンツ制作や画面演出にも有利です。
このようにキャビネット一つひとつを正確な位置に合わせて設置し、画面全体が一つのLED電光掲示板として自然につながるよう丁寧に作業を進めました。





電源・通信配線
キャビネットの設置完了後は、LED電光掲示板が正常に動作するよう電源および信号の配線作業を行いました。
LED電光掲示板は複数のキャビネットをつないで一つの大きな画面を構成するため、各キャビネットに電源と映像信号が正確に届くよう配線を接続する作業が重要です。
現場では各キャビネットの接続位置を確認しながら電源線とデータケーブルを順番どおりに接続し、ケーブルが不必要に垂れ下がったり絡まったりしないよう配線ルートを整理しながら作業を進めました。
特に高所に設置する電光掲示板であるため、単に接続して終わりにするのではなく、その後の保守・点検がしやすいよう配線の位置や整理状態まで入念に確認しました。
キャリブレーション
すべての設置・配線作業を終えた後は、LED電光掲示板のキャリブレーションと画面テストを行いました。
キャリブレーションとは、複数のLEDキャビネットで構成された画面が一つの画面のように自然に見えるよう、各モジュールの輝度や色などを調整する作業です。キャビネットごとに輝度や色味の差が出ないよう細かく調整し、画面全体の均一性を整えました。
キャリブレーション完了後は実際に映像を送出し、画面の輝度・色・映像再生状態、そして画面全体のつながりを入念に確認しました。すべての画面が正常に表示されることを最終点検したうえで、設置作業を完了しました。
画面テストまで終えた後は、現場に設置していた足場を安全に撤去し、初期の構造物設置に使用したHビームも撤去しました。




エージングテスト
すべての設置と画面テストが完了した後は、エージングテストを行いました。
エージングテストとは、LED電光掲示板を実際の運用環境と同じように長時間連続で稼働させ、画面が安定して正常に表示されるかを確認する工程です。
今回の現場では、電光掲示板を24時間連続で1か月間稼働させ、画面の輝度・色・映像出力の状態などを継続的に確認しました。
長時間の稼働中に画面に異常が起きないか、特定区間のLEDに問題が生じないかなどを入念に確認し、長期間安定して使用できる状態かを最終点検しました。
このエージングテストまで完了することで、単に画面が点灯するだけでなく、実際の運用環境でも安定して使用できるよう最終的な品質検証を終えました。




保守・アフターサービス
LED電光掲示板の設置完了後も安定した運用が続くよう、保守・アフターサービス契約まで締結しました。
保証期間中の管理だけでなく、保証期間終了後も継続的な保守ができるよう管理業務を引き継ぎ、契約を締結しました。
電光掲示板は設置後も長期間使用するなかで、LEDモジュールや電源・信号系統などの点検が必要になる場合があるため、継続的な管理と迅速な対応が重要です。
今回の現場も設置とテストで終わらせず、保証期間後の保守まで責任を持つアフターサービス体制を構築しました。
現在も継続して保守・管理を行い、LED電光掲示板の安定した運用を支援しています。
施工完了
施工完了後は、クンゴゲ交差点を中心に複数の方向から電光掲示板の視認性が向上したことを確認できました。また、画像・映像・お知らせなど多様なコンテンツをリアルタイムで送出できるため、状況に応じた広報効果を高めることができます。
LED電光掲示板は時間帯や状況に合わせてコンテンツを自由に変更できるという大きな利点があり、人通りや交通量の多い地域で高い活用度が期待できます。



安全を最優先にした施工
私たちLO-GIN ITは、すべての現場で安全を最優先に考えて施工を行っています。 工事を始める前に、毎日現場の作業者を対象に安全教育を実施し、作業に必要な安全装備を漏れなく着用してから作業を開始します。
特に今回の現場のように、交通量の多い道路沿いで高所作業も伴う現場では、小さな不注意が大きな事故につながりかねません。そのため作業前に現場の状況と危険要素を入念に確認し、安全規則を守りながら作業を進めました。
また、各工程に合った機材と作業方法を事前に検討して不要なリスクを減らし、安全に作業できる環境をまず確保したうえで各工程を進めました。
LED電光掲示板は設置工程だけでなく、構造物・電気・高所作業など多様な要素が組み合わさるため、私たちはこれからも安全を基本とし、責任ある施工と徹底したアフターサービスを続けてまいります。



